投資銀行GM 2009 8 23

書名 自動車ビジネスに未来はあるか?
著者 下川 浩一  宝島社新書

「隣の芝生は青く見える」
 今回の金融危機で、
アメリカから、巨大な投資銀行は、消えました。
 もちろん、GMという名前の投資銀行も消えざるを得なかったのです。
超一流だったリーマン・ブラザーズが消えたのですから、
当然、亜流だった投資銀行GMが、生き残るのは難しかったのです。
(以下、引用)
 ビッグスリーは、製造業の原点というものを忘れて、短期的利益志向と、
金融やM&Aで浮利を追うことに没頭してしまった。
 GMの業績のうち、本来の製造業としてのクルマ作りで、
きちんと儲けている部分は非常に少なくなっていた。
 一方で、ファイナンスが占める部分が非常に大きくなっていたのである。
2004年のGMの最終利益に占める金融事業の割合は78%にも上っている。
(日本経済新聞2009年5月11日)
 かつては2兆円もの利益を上げたGMACは、
(今回の経済危機で)約2兆円もの損失を出すに至った。
GM経営破綻の一番大きな原因は、そこにあったのだ。
(GMACとは、GMの販売金融の子会社。
浮利とは、実業ではなく、投機や相場で得る浮かれた利益のこと)
(以上、引用)
 数年前に、投資銀行全盛の時代がありました。
だから、誰もが投資銀行になりたかったのでしょう。
 それにしても、この本の目次には、気になることがいくつかあります。
たとえば、「基準を満たせず、中国にさえ輸出できないアメリカ車」など。
















































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